洒落にならない怖い話まとめぽぽぽ・・・

怖い話にはいい話もあるんだよ?

山中の寂れた無人駅

彼は中学生の頃、電車で通学していたという。 
夏のある日、うっかり寝過ごしてしまい、目が覚めて大慌てで車両から下りる。 
そこは山中の寂れた無人駅だった。 

時刻表を確認してみると、後一時間近くは上りの電車は来ない。 
「早まったなぁ。売店のある駅で下りれば、パンとかジュースとか買えたのに」 
ボヤきながらホームの奥にあるベンチに向かったが、既に先客が何人か座っていた。 
こんな僻地にこれだけ大勢の人がいるとは珍しいね。 
そんなことを考えながら近寄っていったが、ピタリと足が止まる。 

そこに座っていたのは、すべてマネキンだった。 
一体誰が置いたものか。 
慌てて踵を返し、ホームの反対側へ向かう。 
近よるのが気持ち悪かったし、マネキンを置いた人物にも決して逢いたくなどない。 
次の上り列車が来るまで、酷く落ち着かない気持ちだったという。